「キャベツ」(石井睦美)
幸せな家庭の、幸せな「ぼく」の姿を 「キャベツ」(石井睦美)講談社文庫 すべての始まりはキャベツだ。そんなふうに言い出すと、このフレーズはなんかこう深遠な哲学的命題のように聞こえる。でもそうじゃないんだ。それは正真正銘の...
幸せな家庭の、幸せな「ぼく」の姿を 「キャベツ」(石井睦美)講談社文庫 すべての始まりはキャベツだ。そんなふうに言い出すと、このフレーズはなんかこう深遠な哲学的命題のように聞こえる。でもそうじゃないんだ。それは正真正銘の...
これまでとは異なる視点から迫った「家族の形」 「愛しいひとにさよならを言う」(石井睦美)中公文庫 チチのことを考える。チチと過ごした時間が、隅々まで光に満ち、希望に満ちたものだったことを、確認する。チチはわたしの父親では...
「ぼく」が見た「夫婦の形」 「グッド・オールド・デイズ」(石井睦美)(「それはまだヒミツ」今江祥智編) 新潮文庫 兄弟げんかがもとで家出をした幼稚園児の「ぼく」。向かった先は「おば」の家。おばの電話で駆けつけた母は、その...
続けて読めば、菜穂と亜矢の成長がよくわかります 「群青の空に薄荷の匂い」(石井睦美) ピュアフル文庫 高校1年生の亜矢は、親友の菜穂と寄り道を楽しんだりして「平和な学校生活」を送っていた。ある日、いつもの散歩道で小学校時...
本の海へ出かけよう~現代作家の描く友達たち 大きな希望と少しの不安を抱えながら 春に入学するピカピカの中学校1年生。 冒険のはじまりに 仲間との出会いが必要であるように、 読書も友達を見つけることが 第一歩となります。 ...
中学校1年生の女の子とお母さんに薦めたい一冊 「卵と小麦粉それからマドレーヌ」 (石井睦美)ポプラ文庫ピュアフル 中学校へ入学したばかりの菜穂は 「もう子どもじゃないって 思ったときって、いつだった?」と 話しかけてきた...
子どもの世界でありながら大人の世界 「白い月黄色い月」 (石井睦美)講談社文庫 「ぼく」はいつから この世界にいるのかわからない。 自分のいた世界は ここではないことはわかっている。 しかし、その記憶が一切ない。 ある日...
では、由香はこのあとどうするのか? 「皿と紙ひこうき」(石井睦美)講談社文庫 前回、「皿型」と「紙ひこうき型」として、 ふるさとに残る生き方と 外に出る生き方について書きました。 ふるさとを大切にする 「皿型」人間がいな...
「皿型生き方」と「紙ひこうき型生き方」 「皿と紙ひこうき」(石井睦美)講談社文庫 陶芸家の小さな集落で育った 高校一年生・由香の日常は、 「かっこいい転校生が やってくる」という噂で 急に騒がしくなる。 だが、 東京から...